大学職員の私が解説。オープンキャンパスの準備では何を調べるか?
高校生のなら、
進学したい大学のオープンキャンパスに行ったり、
行こうとしたりしていると思います。
そのオープンキャンパスにはどれくらい
意味があると思いますか?
たしかに、モチベーションをあげるために行くことは、
ある程度意味はあります。
「このキャンパスで大学生活を送りたい!」と強く思うことで、
受験勉強に熱が入るのならば、とても良いですね。
ただ、せっかく遠路はるばるオープンキャンパスに行くのなら、
学長のお話だけを聞いて、
雰囲気を楽しんだだけで帰るのではもったいないです。
オープンキャンパスの時間を有効に使うために、
事前準備をしましょう。
準備その1:何を目的にオープンキャンパスに行くのか?を整理する
そもそも、行く目的は何なのかをハッキリさせましょう。
モチベーションを上げるため!だけだと割り切るのも良いです。
それ以外にも、
- 大学内の設備を見たい、
- どんな雰囲気で大学生が過ごしているのか見たい
- 大学生は大学で何を勉強しているのか知りたい
- ある研究室から出てきた大学生の顔色が青くないか知りたい
- 卒業する間近の学生が、明るい顔をしているのか見たい
などなど、何か知りたいこと、見たいこと、体験してみたいことが
あるはずです。
それらを整理しましょう。
準備その2:オープンキャンパスの日程の中で、大学生や先生に対して質問できるチャンスがあるか確認する
準備1で、雰囲気だけを堪能できればそれでよいと思った人には、
この準備は必要ないのです。
が、それでは物足りない人は、
こちら側から質問ができるのかを確認しましょう。
比較的少人数のグループで大学生が話してくれるような機会や、
教授が研究室を案内してくれるような機会があると、
とても良い。
それらは、質問をするチャンスです。
準備その3:質問する内容を考える+下調べ
大学生や先生に質問する機会があったら聞きたいことを、
リストアップしてみましょう。
例えば、大学生に対しての質問は
- 将来、なんの仕事につきたいのですか?
- 今の研究テーマを、仕事にするのですか?
- なぜ、この大学を選んだんですか?
などなど、
その大学生の今後について、どんどん質問してみましょう。
その大学生の発言は、未来の自分の発言だと思えば、
どう思うかは分かるでしょう。
先生に対しての質問は
- 最近は、どんな分野に興味をもつ学生が多いですか?
- 先生の研究室は、どんな学生が多いですか?
- 先生の研究室を卒業して活躍している人はどんな人がいますか?
- 今、どんな学生が欲しいですか?
くらいでしょうか。
「今の高校生は何をすべきでしょうか?」
といった質問をした場合に返ってくる答えよりも、
「先生の研究室にはどんな学生が来てほしいですか?」
という、先生の自分事の質問をすると、
とてもリアルな答えが返ってきます。
場合によっては、厳しすぎる答えも。(笑)
その他の方法、卒業論文の検索
たとえば、Google Scholarなんかで、
大学名や大学の研究室の名前を入力すると、
たくさん論文が出てきます。
自分も数年後にこういう研究を行いたいか?
などを考えながら論文を調べることは、
とても有意義でしょう。
終わりに
オープンキャンパスについて書いていきましたが、
あまり凝りすぎて受験勉強の時間が削られてしまうのは、
本末転倒です。
息抜きをかねて軽く調べるのが良いでしょう。
有意義なオープンキャンパスにしてください。
そういえば私はつい先日、走ってきた汗だくの高校生に
「オープンキャンパスの受付はどこですかああ!」
と大学内で聞かれ、はじめて今日がオープンキャンパスを
開催していると知りました。
そんなもんです。(笑)
(おしまい。)
=============================
↓私、ランディーニの自己紹介です。
↓Twitterのフォローもぜひ。