毎日が経営学

テクノロジーをビジネスにするための考え方を書いていくブログ

経営者は、エキスパート人材の突然の退職に備えましょう

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(父が染めた着物です)

社内のどんな人が優秀でエキスパートとされているか?

専門性の高い仕事をしている人や、
その人しかできない仕事をしている人や、
契約をたくさんとってくる人、
などでしょうか。

そういった人は、
その会社でどんどん成果を出し、
さらに仕事を頼まれるようになる。

その人に仕事が集中し、
いつの間にか、エキスパートとなっている。

こんなケース、会社ではよくあると思います。



社内のエキスパートに仕事が集中しすぎた場合、どんな事態が起こるか

まず、エキスパートに仕事が集中します。
会社が扱う仕事のうち、
その人でなければさばけない仕事の割合が高くなってきます。
周りにいる人が関われなくなってきます。

こうやって、エキスパートに仕事の良も質も、
会社の強みさえ左右されていきます。



今の時代、エキスパートが突然退職してしまう可能性もある

特定の人に仕事が集中して、
社内では、○○屋さんといった風に、
職人芸をもった社員として扱われる。
一昔前は、日本は終身雇用を前提とした
働き方だったので、
そんな職人さんという名のエキスパートも、
定年退職まで在籍してくれたので、
問題ありませんでした。

が、
もう今の時代、エキスパートであればあるほど、
やりたい仕事のためにどんどん組織を移るように
なってきています。

そうなると、最悪の事態としては、
エキスパートの突然の退職でしょう。
そのエキスパートが退職したときに、周りはどう引き継いで良いか分からず、
会社として大きなものを失います。



エキスパートの突然の退職に備えるために

これについて、具体的な提案があるわけではありません。
が、エキスパートが行った仕事のノウハウを
組織として吸い出せるような仕組みを構築することに、
経営者は全力をかけるのが良いと思います。

例えば、退職時の引き継ぎを、
とても簡素なフォーマット化するとか、
日々の仕事内容が記録される仕組みとか。

大切なことは、
引く手あまたの優秀な人が、ずっとここにいてくれる保証はまったくない
ということを意識することでしょう。

働く側からすると、終身雇用は無くなり、
嫌ならやめてやれ~~という気持ちですが
経営者となり人を雇う場合には、
ずっと働いてくれる保証が無い、
という意味になることを、
忘れないようにしましょう。



(おしまい。)


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相手の時間を奪わない、アポ取りメールの例文

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(京都の植物園で撮った桜です。)

仕事で私が受け取ったアポ依頼のメールで、イラっとしたもの

先日、仕事でこんなメールをもらいました。

先方A
「こんにちは。ランディーニさん。今月末のX日に、
そちらの近くへ伺うのですが、よければお打ち合わせどうでしょうか?」


(ふむ・・・お打ち合わせって、一体なんの?)


「こんにちは、おひさしぶりです。あいにく、その日は
遠方に出張の可能性が高いのですが、調整してみましょうか。
お打ち合わせの内容は、どのような内容になりますでしょうか?」

先方A
「ちょうどそちら付近へお伺いするので、
ご挨拶と情報交換をと思いまして。」


(・・・遠方への出張を調整しないと時間が確保できないのに、
打合せの内容がご挨拶と情報交換だけ?)


もう、返事は送りませんでした。

このような、
「そろそろ情報交換いかがでしょうか?」
というような依頼って、多いんです。

たしかに、有益な情報交換もありますので、
一概に情報交換の機会を捨てるわけではないのですが、
出来る事なら、打合せ前に、
その目的・意義・目次などを伝えてほしいです。



アポ取りメールに入れる内容について

では、こちらが先方にアポを取りたい場合には、
どのような内容のメールを送ればよいか?
盛り込む情報は、下記です。


1)アポをとりたい、こちらの目的
2)会う場所、もしくは手段(Webミーティングのシステムなど)
3)3つくらいの日時候補
4)所用時間
5)先方が得るであろう利益(あれば)



1)アポをとりたい、こちらの目的
まず、何よりもこれが重要ではないでそうか。
なぜ、私はあなたに会いたいのか?
あたなの時間を奪ってでも、
私がしたいことは何なのか?
これを述べましょう。


2)会う場所、もしくは手段(Webミーティングのシステムなど)
こちらが会いに行く方が当然良いと思いますが、
遠方すぎる場合などは、
Webミーティングでも良いでしょう。


3)3つくらいの日時候補
こちらからお願いしているわけなので、
さきにこちらが日時候補を提示し、
先方に選んでいただくのが良いと思います。


4)所用時間
1時間程度なのか、2時間かかってしまうのかなど、
だいたいの所要時間も伝えましょう。


5)先方が得るであろう利益(あれば)
この打合せの結果、
相手が得られるメリット、例えば、
最新の情報や、相手が以前から要求していたデータなど、
あれば示すのが良いと思います。


実際のアポ取り例文

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XX様

お世話になっております。
ランディーニです。

先日少しお話しましたXXの件で、
より企画に落とし込んでいくための、
打合せのお時間をいただけないでしょうか?

もしよろしければ、
XX様の事務所へお伺いします。

下記候補日のうち、2時間程度、お時間をいただけないでしょうか。

7月25日(水) PM
7月27日(金) PM
7月30日(月) 終日

話の進み次第では、
そのままXX様に発注できるかと考えています。

ご検討、よろしくお願いいたします。
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ざっとこんな感じでしょうか。
相手との人間関係によっては、
もう少し砕けた感じにします。


終わりに、相手の時間を奪ってしまうということを常に考えよう

アポ取りは、相手の貴重な時間を奪ってしまうことを、
常に考えましょう。
そのために、相手が1時間割いてくれることのメリットを、
なんとか用意することも、
大切です。

お菓子の手土産でも。(笑)



(おしまい。)


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ブログ『毎日が経営学』についてと、自己紹介。

誰に読んでほしいブログか

このブログは、
20代~30代くらいの、いわゆる逃げ切り世代ではない、
逃げ切れない世代の人に向けて、
科学技術・テクノロジーをビジネスにするには、
どうすればよいかを発信するブログです。

ベンチャー企業を立ち上げたい人
・今働いている企業に依存したくない人
・今後の自分のキャリアが不安な人
・仕事を人生と考えて、楽しく生きたい人

上のような人にとって、
有益なブログを目指しています。



『毎日が経営学』の意味

数年のうちに、ベンチャー企業を経営し、テクノロジーからビジネスを
生み出したいと考えています。
その経営力をアップさせるネタは、毎日そこらじゅうにころがっていて、
毎日の学びを自分の血肉にしていくことは可能だと考えていて、
これが、毎日が経営学の意味です。

ビジネス、仕事術、働き方、コミュニケーション、テクノロジー
などなどについて、考え・問題意識・斬新な解決法などを
書いています。



ランディーニの自己紹介

ざっと経歴は、

1989年に京都で誕生。

2013年3月に某大学の薬学部を卒業、薬剤師免許を取得。

2013年4月から2016年12月まで大手メーカーのグループ会社で
新規の医療機器事業立ち上げの仕事をしました。

2017年1月から9月まで、大手メーカーでヘルスケア分野の
新規事業立ち上げの仕事をしました。

2017年9月から現在は、
某大学内の研究成果・特許などをビジネスにする仕事を
しています。

これまで一貫して、テクノロジーをベースとした、
新しいビジネスの立ち上げをやってきました。

新しいこと、新しい遊び、新しい仕事が大好きです。



京都の着物職人(京友禅)の家に生まれましたが、
伝統工芸の文化や家柄に適応できず、後継者にならず。
着物の色挿し手技の修得より、染料の化学構造・蛍光吸光メカニズムのほうが
よっぽど興味がありました。

着物としての芸術よりも、
芳香環や化学構造の美しさのほうが
芸術だと本気で考えていました。




常に、安全そうな道よりも楽しそうな道を選んで、
生きてきました。
これからも、そうすると思います。
まず目先で面白そうなものは、
ベンチャー企業の経営ですね!



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シリコンバレーで新規事業開発をしていた人に聞いた成功のための3つの条件が、日本企業の風土と真逆だった

仕事で、シリコンバレーで長年新規事業をつくる仕事をしていた人に、
スタートアップなどで新規事業をつくるときに大切なポイントを
3点、教えてもらいました。
それが・・・
日本企業の真逆で。

その3つのポイントとは。



1:若いうちに大失敗をすること

大失敗の中身は聞けなかったですが、
おそらくはスタートアップに失敗するレベルの事だと感じました。

それに比べると、日本企業の社員は、
失敗しないように、
事前にリスクをゼロにするように努力する。。。。
リスクを取って挑戦して、
ほんのちょっと失敗しただけで、
周りの人から後ろ指をさされる。
スタートアップに失敗するのと比較すれば、
へでもないような失敗なのに。


若いうちの大失敗、
経験したくないけど、大失敗するぐらい思い切りやりたいですね。



2:職をかえること

1つの仕事ではなく、いろんな組織でいろんな仕事をすること。
日本でも、終身雇用を前提とした働き方をしようと考えている若い人は
減ってきたように感じますが、
それでも企業に安定を求めますよね。
例え終身雇用が事実上なくなってきてるとはいえ、
できれば、今の企業にずっといて、
ずっと収入を得られれば良いな、という感情がある人は
たくさんいると思います。

成功のために大切なことは、
今の仕事がずっと続けばいいなということではなくて、
職をかえていくこと。



3:コンペチター(競合会社の人)と話すこと

これが、日本の社会人にとってハードルが高いんじゃないでしょうか。
自分の会社のライバル企業の人を、
腹を割って話せということです。
日本企業って、
ほんとにクローズドで、自前主義で、
イデアも外に出さずにやろうとするんですよね。
でも、
例え同業他社のライバルであったとしても、
必ず企業ごとに強みは異なるはずなんですよ。
なので、コンペチターと業界の話や次のビジネスの話をすることで、
自社の強みとライバル企業の強みが明確になり、
自分たちがどこを攻めるのが良いのか、
明確になるんじゃないでしょうか。
口を閉ざしてないで、
積極的に考えていることを発信していくのが良いと思います。



私自身がどこまで出来ているか

この、
1:若いうちに大失敗をすること
2:職をかえること
3:コンペチター(競合会社の人)と話すこと

のうち、出来ていることは、
2の職をかえることと、3のコンペチターと話すこと、ですね。
2は、今で仕事を初めて6年目になりますが、
某P社グループでの医療機器研究と、某P社でのヘルスケアR&D、
そして現在の大学技術移転ということで、
新規事業をつくるという部分は共通していますが、
仕事はかわっています。

3の、コンペチターと話すことも、
私は抵抗がありません。
イデアだけというより、それ以外にも実行力の壁だったりがあるので、
あまり隠さずに話すタイプです。

1の、若いうちの大失敗は、まだですね。
これからスタートアップして、そして大失敗でしょうか・・・・。


この3点、意識してがんばっていこうと思います。