毎日が経営学

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シーズン1-3話:交渉のための度胸。ドラマ『シリコンバレー』全レビュー。

さて、3話。

3話で主に展開される話は、

  • 「パイド・パイパー」という社名をゆずれない主人公リチャードによる、交渉の話。
  • 投資家は、世の中と未来のお金をどう考えているか

がメインでした。



3話のあらすじ

大企業hooliが、模倣品を開発し、広告を打ち出してきた。

hooli社のギャビン・ベルソンと、投資家のピーター・グレゴリーの2人から、
技術の価値を見込まれた結果、
リチャードはhooli社のギャビン・ベルソンの話を断り、
ピーター・グレゴリーに出資してもらい、パイド・パイパー社を立ち上げました。
さらには、hooli社のジャネットというギャビン・ベルソンの側近として働いていた人間を、
パイド・パイパー社に招き入れました。

hooliは、パイド・パイパーの模倣品を開発しつつ、
大々的にhooli社の圧縮技術を宣伝しはじめます。



「パイド・パイパー」という社名が、既に使われていた。

既にパイド・パイパーという社名のスプリンクラーを作っている会社がありました。
リチャードはそこへ出向き、社名をゆずってくれと頼みます。
リチャードと、スプリンクラー会社のアーノルドは、1000ドルで社名をゆずると言って、
握手をかわします。

その後、リチャードがパイドパイパー社として広告を打ち出した時に、
アーノルドは「金持ちIT野郎に社名はやらん!」
と言って、
社名をゆずることを拒否しはじめます。

これにリチャードは、一度は引き下がってしまうのですが、
あとから勇気を出して、
「1000ドルで既に話はついている!」
と強気にはなし、
最終的には1000ドルで使えることになりました。



3話でフォーカスされたのは、交渉にのぞむための度胸

リチャードの成長

リチャードは、とてもお人よしな正確です。
会社を立ち上げるときも、
「仲間みんなでがんばろう!」と言って、
自分以外のメンバーも対等に扱おうとしたり。

強気で、こちらの要求を提示することを、
苦手にしていました。

今回は、自分の思い入れのある、パイド・パイパーの名前のため、
自分の要求をはっきりと伝えて、
嫌な奴になってても契約を成立させる一歩を踏み出せました。

交渉にのぞむための気持ちとして、とても参考になる

僕も日々の仕事で感じていますが、
ニコニコして、こちらの思う通りの結果が得られる事は、
実際のビジネスでも、少ないでしょう。

多少、相手から見て嬉しくない契約条件であったとしても、
「こちらとしては、これ以上は譲れません」
というポイントを、ハッキリと堂々と伝える事が、
とても大切です。

でも、交渉に慣れていない人ほど、
その場を丸く収めようとしてしまったり、
相手に気に入られようとして、
強気の要求が出来ない。

そこに必要なのは、経験でもなく知識や知恵でもなく・・・
ただ、想いと度胸だけなんですよね。

それを、3話から感じることができます。


それにしても、やっぱり会社の名前って、
そんな大切なんだなぁ・・・と、
ちょっと思いました。
僕なら折れてしまうかも。(笑)



おまけ

3話では、
リチャードの社名をめぐった交渉の他に、
投資判断の話もありました。

投資家のピーター・グレゴリーが、
ゴマの先物価格から、来年の不作を予測し、
利益を得る話があります。

投資家が、世界や未来のモノの価格をどう見ているのか、
とても参考になります。




今回も、良い勉強になりました。






(おしまい。)



よければシーズン1-1話からどうぞ。
landyny.hatenablog.com



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