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シーズン1-2話:会社の価値とは何か?ドラマ『シリコンバレー』某大学で技術をビジネスにする仕事をしている私から見た感想とあらすじのまとめ。

さてさて、シリコンバレーシーズン1の2話。
さっそくレビューしていきます。

2話で取り上げられたのは、会社の価値とは何なのかということ

主人公のリチャードは1話で、
キャビンに大金をもらって権利を売るか、
グレゴリーに会社の5%を出資してもらって創業するか、
その2択のうち、後者の創業を選びました。

そのグレゴリーとのミーティングの中で、

グレゴリー「私が買ったのは何だ?」
リチャード「アルゴリズムです」
グレゴリー「ちがう、会社にお金を出したんだ」

というやりとりがあります。

ここでリチャードは、
すごいアルゴリズムを持っていることは前提として、
それをプロダクトとして提供する会社の価値を、
どう高めていくか、という問題にぶち当たります。

では、創業期において会社の価値は何で決まるのか?
1つは、すばらしいテクノロジーシーズである、圧縮アルゴリズム
でも、もうひとつ大切なことは・・・ヒト

その会社のCEOの人柄は?モチベーションは?
チームメンバーの強みは?
という視点で、ヒトがどれだけ良いかという点も、
会社の価値になります。



ヒトが会社の価値に直結するため、ヒトを切るという選択もしないといけない

2話では、先輩から、
「リチャード、イヤな奴になれ」
と助言されるシーンがたくさんあります。

そう、お友達みんなで起業して楽しく会社を経営できれば、
それはそれはハッピーですが、
会社に出資してくれるグレゴリーがそれを許してくれない。

リチャードは、親友をチームから外すことを余儀なくされます。



2話を見て、僕の感想

自分が分からない事を素直に人に聞く姿勢は、素晴らしい

主人公のリチャードは、投資家グレゴリーに
「48時間後までにビジネスプランを用意しろ」
と言われて、悩むのですが、
翌日には、なんと自分たちのアルゴリズム
買い上げようとしていた会社の社員に電話をし、
助けを求めます。

この、今の自分では到底分からない部分について、
他人の力を有効に借りようとする姿勢は、
良い戦略だと思いますね。

完璧に準備をしてから走り出すのではなく、走りながら身につける感じがとても良い

リチャードは、起業の知識はゼロですが、
恥をかきながら、他人の助けをかりながら、
前進しています。

私の感覚では、多くの日本人って、どうしても、
「準備が整ったら」
「もう少し、完璧にプランをたててから」
とかいって行動しないですよね。
その点、リチャードのように、
前進しながら身につけていってる人は、
どんどん成長して、力をつけて、
成功に近づいて行ってると、
思います。
リチャードのように、丸腰で前進しましょ!



終わりに

2話は、ヒト・モノ・カネの中の、
ヒトに焦点があてられた、
少しドロドロした内容になっていました。
実際に新しいビジネスを興す場合にも、
ヒト選びはとってもドロドロしています。
創業期の余裕が無い時期に、親友だからといって雇う余裕はありません。

テクノロジーも大切ですが、ヒトも大切。
そんなことを分からせてくれる2話でした。





(おしまい。)



シーズン1-1話はこちら。
landyny.hatenablog.com



次、シーズン1-3話はこちら。
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