毎日が経営学

テクノロジーをビジネスにするための考え方を書いていくブログ

「○○すべき」という「べき論」に対抗する方法

「○○すべき」の正体は何か

みなさんの周りにもいませんか。
何かあるたびに、
「まず○○すべきではないでしょうか!」
といった、べき論を話す人。

この、べき論の正体は、

  • ○○した方が良いのではという仮説
  • ○○するのがお作法・ルールであるという決めつけ
  • ○○がこれまでの経験からの正しい方法

だいたいこの辺りのが、
べき論の正体なのではないでしょうか。



べき論をとなえる人は立派な障害

最新テクノロジーをもとに、新たな市場を開拓しよう、
新たな事業を起こそうとしている場合において、
「先に○○を確認すべきだ!」といった、
べき論で話をする人は、
実は大きな障害になります。

例えば、最新の治療法がどう患者さんの役に立つか調べたいのに、
「それよりも、まず詳細なデータを取るべきだ!」
ともっともらしいことを言って、立ちはだかる人。

実際にインタビューして、事実を把握すればいいのに、
べき論でそれを拒む人。
その、べき論をクリアしていると、
時間もお金もいっぱいかかってしまいます。

新しい事業を起こす時、
自分の周りにいる、べき論をとなえる人は、
徹底的に対応しないといけません。



べき論への対抗策は、質問をして、「○○すべき」の理由を分解すること

対処法は、とにかく質問です。

「それを行うほうが、上市するまでの期間が縮まるのでしょうか?」
「それをスキップした場合、ヤバイ状態に陥るのでしょうか?」
「それをやると、良い効果が見られるのでしょうか?」

というような、
あなたの○○すべきを構築している理由を、
どんどん分解していくんです。

そうすると、必ずどこかで理由を答えられなくなります。
だって、勝手に定めたルールだったり、
仮説だったりするわけですから。

相手の雲行きが怪しくなるまで、どんどん質問しましょう。

「○○すべきだ!!」と強く出てしまった相手は、
理由を質問された際に逃げるわけにいかず、
強きで答えるのですが、
どこかで事実ベースが足りないことに苦しみます。

相手の雲行きがあやしくなってくれば、
こちらの提案も通りやすくなります。


べき論を構成している要素を分解することを、
意識しましょう。