【書評】『読書を仕事につなげる技術』モデル化して本質を抜きだし、別のことに関連付ける力を鍛えよう!
読書を仕事につなげることが出来る人と、
出来ない人の差はどこにあるのか?
この本が、その理由を明確に説明してくれました。
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: Kindle版
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事例から本質を抜き出し、別のことへ応用する力
例えば、
マグロの生態に関する本は、ビジネスに活かせるのか?
という疑問。
答えは、活かせます。
マグロの生態についての本の中で、
"マグロは寝ている時でさえ泳いで動いていないと、
死んでしまいます。"
という一文を読んだ際、
「へぇ~、そうなんだ。次の水族館デートで使おう」
という感想で終わってしまえば、
ビジネスに活かす道はなくなります。
ここで必要なのが、
事例から本質を抜き出す力。
別の言い方をすると、抽象化する力・モデル化する力。
下記のステップで考えをすすめてみましょう。
マグロは、寝ている時でさえ動いていないと、死ぬ
↓
魚も寝るときは止まって休息することが常識だと思っていた
↓
人間においても、休息の常識が通じないかもしれない
↓
そういえばあの人、常に働いている。
分かった、あの人は働いていないと死ぬんだ!
このように、
マグロの事例から、
"休養の常識を覆す"へと抽象化・モデル化することで、
・人によっては、しっかり家で動かず休む必要がある
・人によっては、常に何かさせてあげないとストレスをためてしまう
だから、休養の形はそれぞれの人に合わせよう!
ここまで考えられたら、仕事で活かすことができますよね。
読書を仕事に自然とつなげられる人は、
これを頭の中でやっているんじゃないかな。
もし、仕事に活かすことができていないと思う人は、
この抽象化・モデル化を意識すると良いと思います。
著者は5箇所程度の転記を提案
おもしろかった点を5箇所程度、
Evernoteなどに転記し、
ビジネスへの応用可能性や、次にどんなアクションが考えられるかなどを、
記入する、具体的な方法を提案しています。
おわりに
自分のブログを見返していて、
読書以外でも、
このモデル化を日々意識すると、
とてもレベルアップするんじゃないかなと思います。
このブログ、"毎日が経営学"も、
日々起こる事例からモデル化して学び取ることそのものですね。
過去に書いたブログですが、
これもそのひとつかな。
landyny.hatenablog.com
今後意識して、たくさん読書し、書評を書きます。