健康経営の考え方やメリット・取り組み事例をまとめて勉強できる、経営者向けのおすすめ書籍6選
健康経営、働き方改革、ダイバーシティ推進などなど、
実際に何から取り組めばよいのか悩んでいる経営者や、
そもそも健康経営とは何かを勉強したい経営者に向けて、
おすすめの本を6冊紹介します。
健康経営の基本的な考え方
健康経営の基本的な考え方は、
社員の心身の健康に気遣ったマネジメントを、
管理コストではなく、資本への投資と考えること。
私の健康経営に対する考え方は、
過去の記事リンクをはっておきます。
landyny.hatenablog.com
1冊目: 人材マネジメントの大転換 「健康戦略」の発想と着眼点
- 作者: 大和総研経営コンサルティング本部
- 出版社/メーカー: 中央経済社
- 発売日: 2014/11/15
- メディア: 単行本
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健康経営の視点を3つの観点
(1:社員の健康、2:多様性の需要、3:人件費=投資)
で、俯瞰的に書かれています。
プレゼンティーイズムという、会社に出勤(presence)してはいるが、
生産性が高くない状態による損失を引用しながら、
いかにプレゼンティーイズムに陥っている人たちに
高い生産性を発揮さえることが大切か、述べています。
また、実際に健康経営に取り組んだ企業の実例も数件紹介されており、
健康経営の全体的な考え方を勉強するために、
はじめに読む1冊として、とても良いです。
2冊目:最速のリーダー 最少の時間で最大の成果を上げる
- 作者: 赤羽雄二
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/07/13
- メディア: 単行本
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ゼロ秒思考で有名な赤羽雄二さんの本です。
この本の書評については過去に書きました。
landyny.hatenablog.com
経営者が健康経営をすすめるために、具体的にしないといけないことが、
明確に書かれています。
まず、仕事は1日8時間が大前提。それを会社に浸透させるためには、
・残業ゼロによって減った分のお金を、最初は払うこと
・残業ゼロに対する貢献度金を払うこと
これを徹底して取り組ませること。
この具体的な方法について、細かく書かれています。
この本に書かれていることを、勇気をもって実践する経営者に、
私もなりたいです。
3冊目:自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術
自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)
- 作者: 下園壮太??
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/04/01
- メディア: Kindle版
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自衛隊が長期戦で成果をあげるためには、
疲労のコントロールがとても重要であることが、
書かれています。
そのまま、社員に応用できます。
ヒトの疲れには大きく3段階あり、
2段階目を超えたあるところから、
別人化という人格の変化が起こり、
自分では自覚できないという部分が、
衝撃的です。
「しんどいから休めよ」という休息の提案に対して、
「いや、でも、みんな同じ状況だから1人だけ休むわけには・・・」
という、しがみつき行為なども、
別人化の典型的な例だそうです。
この疲労のコントロール設計も、
経営者として大切でしょう。
4冊目:日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用
- 作者: 大湾秀雄
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分の会社にいる社員の人事データを利用し、
結果を出している社員、
離職してしまった社員、
などの項目と、関係のある要員を分析して、
より良いな採用方法・配属方法などを考える実例が書かれています。
例えば、
入社5年目で結果を出し始めている社員は、
筆記試験の成績と仕事のパフォーマンスの相関はあったが、
面接との相関は無かった、など。
個人の家族構成や賃金、昇進の過程などのプライベートな
データも含めるので生々しい部分もありますが、
自社にとっては有用なデータが得られるでしょう。
5冊目:社内失業 企業に捨てられた正社員
- 作者: 増田不三雄
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: 新書
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ショッキングなタイトルの本ですが、
こちらの書評も過去に書きました。
landyny.hatenablog.com
先行きが不透明で不安を抱える若者の心境や、
自分から働きかけても業務経験を積むことができない状況が
事例で紹介されています。
それぞれの世代で働く人のキャリアも考えた上で、
ミッションを与えていくことも、
これからの経営者には必要でしょう。
6冊目:生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方
- 作者: 武藤北斗
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2017/04/16
- メディア: 単行本
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大阪にあるエビ工場で、
いつ出勤してもいいし、休んでもいいし、その連絡もいらない。
嫌いな作業はやらなくてよい。
こんなことを実践している工場の工場長が書いた本です。
いつ出勤・退勤してもいい仕組みは、
フリースケジュールといいますが、
本の中で、「経営者のご家族だけが、フリースケジュールになっていませんか?」
という疑問がなげかけられています。
管理するのではなく、少しの秩序があればよい、との考え。
働き方を縛らない一方で、時間帯とあいさつの取り決め、私語okのタイミングなど、
細かいルールは設定しているそうです。
もちろん、エビ工場という性質上、非正規職員が多いから実現できる事ですが、
考え方として勉強になる部分が多々あります。
おわりに
健康経営を実践しようとしても、
企業の文化による反発など、
障害はとっても多いと思いますが、
チャレンジする経営者が1人でも増えることを
願っています。
当然私自身が社長をやることになった場合も、実践するつもりでいます。