毎日が経営学

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日本企業が競争力を失っている理由を考えた

日本企業が競争力を失っている理由・・・

  • 冒険的な投資・研究が出来ない
  • 日本人だけ、同じ属性だけ、で集まろうとする
  • 失敗が非難される文化がある
  • 自前主義

くらいを思いつきます。

冒険的な投資・研究が出来ない

すぐに「で、2年後いくら儲かるんだね?」と聞く管理職。
間違いなく勝てる戦略を描けないと1円も使わせてくれない組織。
そんな中じゃ、冒険的な投資・研究の案なんてとても通らない。
そして、学習性無気力とう、「どうせ提案してもまた潰される」
という思考回路の部下が量産され、案も出なくなる。
最悪の循環ですね。



日本人だけ、同じ属性だけ、で集まろうとする

口ではダイバーシティマネジメントだと言っても、
「じゃあ、2月もお正月をつくりましょう」と言ったら
「あほか、出勤しろ!」と言う。
同調圧力、同調強要が強すぎる。
今までのお作法を強制しすぎる。
その結果、結局似たような属性の人ばっかりになる。



失敗が非難される文化がある

たった1回の、小さな失敗を、
まわりの人は「ほれ見たことか」と非難する。
失敗する確率があるのは理解しつつも挑戦して、
そして失敗した人に向かって、
「ほれ見てみ、言った通りになったやろ?」
と誇らしげに言ってくる。
そんなことを言われた人は、
「もう挑戦なんてしない」と思うか、
その組織を抜けて、別のところで挑戦するでしょう。



自前主義

産学連携も、M&Aも、アウトソーシングも、何も頼らず、
自分たちですべて行うのが筋と考えている。
そのため、斬新な視点は生まれないし、
スピードは遅い。



競争力を取り戻すためには

上の4つの逆をやればいいと思いますよ。
冒険的な研究・投資をする、
多様な人を活用する、
失敗を褒める、糧にする
自前主義をやめる。

言うのはカンタンですが、これらを実践しようとしたときには、
必ず自分のこれまでの快適なゾーンが脅かされることになります。
それに対して、本気で向き合えるかどうかにかかっていると思います。
向きあえたとき、競争力は格段にアップするんじゃないでしょうか。