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【書評】『40歳が社長になる日』管理職世代が教えてくれないこれからの生き方が詰まっています。20代、30代の社会人におすすめ。


↓を読みました。

40歳が社長になる日(NewsPicks Book)

40歳が社長になる日(NewsPicks Book)


とっても良かったです。
ダイバーシティマネジメント、長時間労働、これからの生き方、
親からの文句、などなど
いろんな問題に触れながら、
これからの若い世代へ、熱いメッセージがつまっています。

  • 就職活動中の学生
  • 新社会人
  • 入社1年目~10年目くらいの社会人

あたりでしょうか。
「これからの時代、どうやって仕事していけばいんだろう・・・」
と悩む学生や、
「この仕事、このまま続けていいんだろうか・・・」
なんて悩む若手社会人に、とてもおすすめです。



  • 新時代のリーダーがもつべき10つの力のうち、自分が底上げしないといけないもの
  • キャリアタグを明確にし、自分の強みを周りにアピールしていくこと
  • 能力開発ではなく、機会開発を意識していくこと

あたりについて、考えを書きます。



新時代のリーダーがもつべき10個の力のうち、自分が底上げしないといけないもの

新時代のリーダーが持つべき10個の力は、(下記は私の言葉です)
1:課題設定能力
2:破壊的イノベーションが組織ないでつぶれないようにできる
3:新しい事を吸収する素直さ、伸びしろがある
4:自己効力感(未来に対する自信)がある
5:掛け算していく自分の強み、キャリアタグを明確に
6:多様性の需要と価値観の同一の力
7:違う分野・領域をつなげるストーリー作れること
8:熱量と共感のあるビジョンをつくることと、新しい芽に共感できること
9:権限の委譲とコーチングの力
10:意思決定の場数


この10個、どれ1つとして充分あるとは自信を持って言えないですが、
特に私が伸ばしていかないといけないものは
4の自己効力感と、
10の意思決定の場数だと思いました。

自己効力感とは、
未来に対して、
自分であれば、きっと困難な状況を乗り越えられるだろうという自信のことです。
自己効力感を上げていくためには、
小さな成功体験をつむこと、
成功者を隣で見て代理で体験すること、
他人から支援をもらうこと、
自信が健康であることが、
大切だそうです。

私自身、前の仕事で新規事業立ち上げ成功の経験をしたわけでもなく、
今の技術移転の仕事でも、大きく成功した案件がまだ無いため、
新規ビジネスの分野での成功体験はまだありません。
誰かがどんどん成功していく、その代理の体験は多くあります。
また、一定数ですが、応援してくれる人もいます。
また幸い、今は心身健康です。
今やっている仕事に集中して結果を出して、
自己効力感を上げていきたいです。

意思決定の場数ですが、
これは当然、経営者のようなポジションについたことがないので、
経営的な意思決定の場数を踏めていないことは当たり前ともいえます。
でも、経営者になりたいのであれば、どこかのタイミングで挑戦しないといけない。
その時期は、早いほうがいい。あたりまえですよね。

最近、大学の研究成果の事業化・技術移転はとても楽しいので、
1企業の経営者にならず、様々な技術を技術移転していく仕事をずっとしていても
いいのではないか、と考える事もあるのですが、
やっぱり、ハイスピードで成長していくために、
意思決定の場数を早期で踏むことが大切だと思うので、
意思決定者ポジションのポストが来たら、
逃さず掴みたいと思います。



キャリアタグを明確にし、自分の強みを周りにアピールしていくこと

本の中で、
自分の出来る能力を明確にし、それを掛け算し、周りにアピールすることで、
また成長の機会がやってくる、というふうに書かれています。

例えば、私の場合

薬剤師
 ×
企業でのヘルスケア・医療機器新規ビジネス経験
 ×
大学発最新テクノロジーの事業化・技術移転
 ×
チェロ(オーケストラ)大好き
 ×
コアなゲーマー

という風に、自分の出来る事やキャラクターを掛け合わせ、
希少価値を出し、
またそれを周りにアピールすることで、
『音楽をつかったヘルスケアビジネスだから、彼に任せようか』
というように、仕事をゲットしろ、ということですね。

私は、さらにそこへ
 ×
会社経営
を足したいところですねえ!笑


この、キャリアタグを自分で自覚し、それを周りに発信することは、
とっても大切だと思います。
そうすれば、まわりの人が関連分野の仕事を運んで来てくれるので。

伝え方が分からない人は、
「○○が楽しい、○○が好き」と言うと良いと思います。

例えば、
「オレ、ヘルスケアビジネスやったことあるから、
楽勝で事業化できるよ~~」
なんていうと、ちょっと残念な感じがしますが、

「昔、ヘルスケアビジネスやってて、めっちゃ楽しかった。
またやりたい。ヘルスケア領域が好きだねえ~」

こういう言い方であれば、
声をかけるほうも、かけやすいですよね。
この言い方、とてもおすすめです。



能力開発ではなく、機会開発を意識していくこと

能力の開発とは、例えば本を読んだりセミナーに参加したりして、
経営を学び、知識などを身につけていくこと。
機会開発とは、どこかの会社の経営に少しでも関われるチャンスがあったら、
積極的に手をあげること。

どうしても、自信の無さから、
「まずは勉強して能力をあげてからで・・・」
と思う気持ちがありますが、
やはり
「勉強したことある」
よりも、
「やったことがある」
のほうが何倍も自分の身になっているし、
まわりの人も頼りにしやすいのは明白ですよね。

だからついつい能力開発からはじめてしまいそうなところを、
思い切って機会をつくる。
機会が運よくめぐってきたら、Yesと言う。

これを意識したいですね。



おわりに

とても良い本でした。
経営者を目指す私にはとても良い指示書でしたし、
これから働くすべての人、
今働いている若手みんなに、おすすめです。

GWに良い本読めたね。