毎日が経営学

テクノロジーをビジネスにするための考え方を書いていくブログ

「私が苦しんだんだから、あなたも同じように苦しみなさい」といった意味合いの仕事には注意。(特に新社会人)

「私の着任当時は、マニュアルもなにもなくて、
すべて試行錯誤して苦しみながらやったんですよ~」
こういう、"大変だった体験談"を聞くことはよくありますよね。

でも、さらに
「だから、私が昔苦しんだように、あなたも最初は
マニュアルに頼らずに、試行錯誤してみなさい」
と言われたとしましょう。


違和感ありますか?ありませんか?


新社会人が言われたような場合であれば、違和感はないかもしれないですね。

でも、これって、言いかえると、
「私が味わった苦しみを、あなたも味わいなさい」
って言っているわけですよ。


もちろん、成長の機会を与える目的で
やってみなさいと指示するのは良い面もあるかもしれません。

でも、現在はトライアンドエラーの産物があるのなら、
それを使って時間を短縮するのが、合理的なんじゃないでしょうか。




苦しみを味わわせることが目的とされているのか、
成長の機会を与えられているのか、
見極める必要がありますね。


この時期、新社会人をたくさん目にします。
新社会人は立場はとても弱く、入社して早々に上司からの仕事を断るなんて
できないと思いますが、
その仕事が自分に与えられた意味・目的を考えるクセをつけると良いと思いますね。
新人を苦しめることが目的の仕事がふられまくるような会社は、
早々に脱出しちゃいましょう。