箱根駅伝でのナイキ製厚底シューズは、テクノロジーがスポーツに貢献するすばらしい例
箱根駅伝で選手が履いていた厚底シューズについての記事を読みました。
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この記事を見たとき、この本が頭に浮かびました。
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プロジェクト摩擦tribologist―「米ぬか」でつくった驚異の新素材
- 作者: 堀切川一男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
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山形大学の先生が、米ぬかから脱脂ぬかを作り、フェノールと混ぜてつくったセラミックが、
脅威的な低摩擦性などの性能をもっていて、
長野オリンピックのボブスレーについている刃に応用する、お話です。
低摩擦なのでより速く滑ることができたそうです。
一言で言ってしまうと、テクノロジーがスポーツに貢献した話ですね。
この例は、大学の技術を実用化する、私が今やっている仕事そのものです。
そして、箱根駅伝のニュースについて。
選手は、自分の身体能力やスキルをみがくために練習をたくさんしますが、
スポーツに使うウェアやシューズなどの各種装備品を、
より選手がパフォーマンスを上げやすいようにつくる事は、
新しい技術を使う場所として、とても良いと思います。
スポーツでの勝利を、スポーツ選手だけに任せず、
大学や企業も参加できる、すばらしいチャンスで、
東京オリンピックに向けて、産業界もスポーツへ向かってほしいです。
オリンピックでの戦いを選手だけに任せず、産業界も一緒になって戦って、
その結果新たな産業が生まれたり、技術の応用方法が見つかったり、
そうやってオリンピックを利用して、産業の活性化をしてほしい。
私は現場経験は無いけれども薬剤師なので、
ドーピングのことについて少しは知っていますが、
このシューズのことを「ドーピングだ!」と言って叩くことで、
テクノロジーがスポーツに貢献する機会を奪ってほしくないな、と思います。