毎日が経営学

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長時間労働の最大のデメリットは、盲目になり外部環境の変化から目を背けてしまうこと。ダチョウ化。

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企業人にとって、長時間労働が良くないことは、そりゃみんな直感でも分かりますよね。
その中で、私が思う長時間労働がもたらす最大のデメリットは、
自分がいる場所の外の環境に無頓着になってしまうことだと思っています。

もっと突っ込んで言うと、ダチョウ化してしまう、ということ。

 

 

ダチョウ化とは?

勝手にダチョウ化って言ってますが、ダチョウは自身に恐怖が迫ると、

頭を地面に刺して、その迫りくる恐怖の現実から逃避するらしいでんです。
この、見たくない現実から目をそむける、これをダチョウ化としましょう。

 (ごめんなダチョウ)

 

長時間労働によってダチョウ化してしまうことこそが、

一番のデメリットだとおもいます。

 

 


長時間労働によってヒトがダチョウ化するステップ

長時間労働により、どんどん疲れがたまります。睡眠時間が徐々に削られたり、
同じ作業を延々とくりかえしたりして、ストレスがたまりすぎる、疲れすぎると、
徐々に人格が変わってしまいます。


疲れていないときなら冷静になれるはずなのに、疲労がたまりすぎると、
どんどん周りに目を向けられなくなります。

 

私の以前の職場で、同期の同僚に気まぐれで
「最近どう?仕事大変?忙しい?」

と尋ねたところ、


「忙しいよ、また帰るの遅かった。でも、まわりもみんなそうやし。」

と返事がありました。

 

この返事の中に、危険信号ワードがあります。


「まわりのみんなもそう」

 

ですね。


疲労がたまっているのは自分で、休むかどうかは自分自身の問題なのに、

おかれている過酷な環境に対して、
まわりの人も同じ状況なんだから我慢しなければいけない、

という理屈が勝手に出て来てしまっています。


これがかなり危険信号。ダチョウ化への第一歩です。

 

ここからさらに疲労がたまると、仕事へのしがみつきが起こり、

自分には仕事しかない、この仕事がなくなったら自分の存在意義は無い、

などと意味不明なことを思うようになります。

 

そうすると、もう今のやり方を続けてしがみつくしかなく、

何か新しいことを企画しようとしても、これまでの改良版でしかなかったりと、

これまでの決まりきったレールにしがみつくことになります。

 

こうなってくると、いよいよダチョウの完成です。

 

自分の会社の仕事にしか目がいかなくなり、
世の中で起こっている技術革新、新たなアルゴリズムなどが生まれていることを

新聞やテレビ、ウワサなどからわずかに耳に入っていて、

自分たちの業界を壊すかもしれない、

と心のなかでうっすら感じていても、
もう目をそむけることしかできず、行動に移せなくなります。

 

はいダチョウ完成。

 

 

ダチョウばっかりになった組織・企業が、衰退するのは目に見えているでしょう。

 

 

ダチョウにならないために

なんとしてもダチョウになってしまうのは避けないといけないです。
そのためにどうするか。

 

まず、適度に休息をとる、あたりまえですがやっぱりこれです。
コツは、疲れたから休むのではなく、そろそろ疲れそうだから、休む、

ということでしょうか。
そういう意味で、私は休むことも仕事だとおもっていますよ。
スイーツを食べにいくことも仕事だし、読書をすることも仕事だし、

朝までゲームをすることも仕事・・・・?だとおもっています。
息抜きや楽しみをもって、しっかりと休息して、本を読んだりして

世の中・外の知見をしっかり見て、働くことが、

ダチョウにならず楽しくはたらける方法なんじゃないかなと、思います。