毎日が経営学

テクノロジーをビジネスにするための考え方を書いていくブログ

大学の研究成果による科学技術・テクノロジーで起業したいなら、起業家が足りない今が大チャンス

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ヒト・モノ・カネのうち、大学発ベンチャーに足りないのはヒト

経営的な視点でよく、
ヒト、モノ、カネって言いますよね。
大学発のテクノロジーをベースに起業する場合でも、
ヒト・モノ・カネがもちろん大切になります。


カネは、・・・お金。投資家からの投資だったり、
創業者の自己資金だったり。
起業する人自身にお金がどの程度あるかは分かりませんが、
投資家・ベンチャーキャピタルは多くいるので、
良いビジネスプランを描くことが出来れば、
カネは集まります。

モノ・・・は、
1つは大学の知的財産、特許、テクノロジー。あとは、大学の研究設備だったり。
大学からは多くの研究成果・発明・特許が出てきますので、
モノも、豊富にあります。

ヒト・・・これが問題です。
自分の仕事のエフォート100%を注ぎ込んで、
リスクをとって起業する起業家、これが居ないんです。


仕事をしていて、
「よし、この案件、特許のライセンスじゃなくて、ベンチャーだ!!」
となったときに、
「じゃあ誰が創業するの?」
となります。

この時、利益相反の関係から、
発明者の教授が、教授の立場を持ちながら社長をやることはできません。
正確には、法的に不可能ではないが、避けてもらいます。

そして、大学の職員でアソシエイトのような立場の私が
社長をやる場合、同様に今の大学としての立場を持ちながらはできません。
知的財産のライセンスの際などに、利益相反の問題が生じるからです。

結果、第3者に起業をお願いしたいのですが、
・・・・いないんですよ。ゼロじゃないんですが、希少なんです。



大学発ベンチャーが盛んなアメリカには、研究者の発明をもらって起業する、受け皿となる起業家が豊富にいる

大学発ベンチャーといえばアメリカ!というような印象を持っているでしょうか。
アメリカの大学とその周辺のエコシステム(人間関係)において、
日本と大きく異なっていることは、
研究者の発明をもらって起業するヒトがたくさんいることです。

研究者はその起業家が起業した会社のアドバイザーや、せいぜいCTOくらいで入り、
研究を継続する、というのが定石です。

この受け渡しがスムーズで、人材も豊富ですね。



日本では起業家が少ない・・・から、チャンス!

日本にはなぜ起業家が少ないんでしょうか。
単純なひとつの原因では無いとは思いますが・・・
失敗したら人生終わりといった文化でしょうか?
そもそも、起業して成功するという経験をしている人が周りにいなさすぎて、
イメージさえわかないでしょうか。

でもでも、そんな状況だからこそ、
起業したいっていう人は、売り手市場ですよ。

某投資マンガのインベスターZから引用します。

投資とは、現状に対して異議をとなえること

私はこの言葉がとても心に刺さっています。

現状に対する異議をとなえる。
起業家が少ない現状に対して、
おいしいモノなんだから、みんなもっとやろうよ!と、
異議をとなえる。
いち早く価値に気付き、乗り込んだ人から順番に、
大きな利益を得る。

もちろん、私自身もそのチャンスにあずかろうと思っています。(笑)

起業しましょ!





(おしまい。)

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海外と違い、雑用ばかりしている日本の大学の研究者

「本気で研究したいなら海外へ行け」は正しい

「研究者として、本気でキャリアを考えているなら海外へ行け」
・・・という言葉を、
聞いたことある人は多いんじゃないでしょうか。

悲しいですが、
正しいと思います。

それはなぜかというと、
日本の大学は一流の研究者に雑用ばかりさせるから
ですよ。

もちろん、
大学としてそうさせたいわけじゃないです。
当たり前ですが・・・。

ただ、そういう構造になってしまっているんですね。



なぜ、一流の研究者が雑用をしているのか?

結論からハッキリ言いますと、
事務職員のマインドが、大部分の原因だと考えています。

大学は、多くの事務職員によって支えられています。
研究の費用関係や、企業との契約関係などなど、
たくさん事務処理仕事をたくさんの事務職員が支えています。

ここで、人が持つ、マインドについて。

「新しいことがやりたい!」
「世の中に、まだないものを生み出したい!」
「研究して、解明するんだ!」
といったマインドをもった人は、
研究者になりますよね。

では、事務職員さんのマインドはどうでしょう。

「誰もやったことがない事務処理をするぞ!」
「前例のない手続きは、わたしが率先する!」
こういったマインドの人が、事務職員になってると思いますか?
答えはNOです。
事務職員さんの持つマインドは、
「前例のないことはしたくない」
「書類にミスがあったら怒られる」
「とにかく地雷をふまないように、安全に仕事がしたい」
といった、
とっても保守的なものになります。


そこで、研究者が、
「こんど、○○にチャレンジしたいんだ!」
と思い立って、
申請書類を用意しようとします。
「何を用意したらいんだ?」
と思い、担当部門の事務職員に聞きに行きます。
すると、
前例がなく分からない、やめてほしい
という意図の答えが返ってきます。
それでも研究者はあきらめずにチャレンジするため、
自分で様々な人たちに根回しをしたり、
雑用をしたり、
大量の書類を用意したりする仕事に追われるわけです。

ここで、事務職員が、
「先生のやりたいこと、分かりました。では、こちらで
方法や申請に必要なものなどを調べます。」
といった、スーパーサポート事務もごくまれにいるのですが、
多くの事務職員さんはそうではない。

「先生、ここの書類に不備あります。
書き直してください。」
「先生、これは何ですか?意図が分かりません。」
「先生、これの必要性や妥当性が分かる資料を用意してください。」
こんなことばっかり言って、
起業家を支援してるつもりでイジめているVCみたいなこと
してるわけですよ。

これが、一流の研究者であっても雑用をせざるを得ないメカニズムの、
少なくとも大きな原因だと考えています。

研究の中身じゃなくて、枠組みの整備に必死になって毎日働いています。
そりゃ、枠組みが整備された海外の大学に行きたくなって当然ですよ。



どうすれば日本の大学でも、研究者の雑用を減らせるのか

これに対して、
どうアクションしていけば日本の研究者が研究に集中できるのかという
イデアは、
現在私にはありません。
どうしたらいいでしょうか、日々悩んでいますよ。

決して、日々がんばって業務にあたっている
事務職員さんのことを悪く言っているわけではありません。
私自身、とても支えられています。
ただ、斬新なことや前例のないことが溝に落ちてしまう
構造になっているんですよね。
それをどうにかできないかなぁ・・・と思います。




(おしまい。)

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「しなきゃ損」「食べなきゃ損」「もらわなきゃ損」○○しないと損という罠

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○○しなきゃ損の落とし穴

せっかくなんだから、体験しなきゃ損!
せっかくここまで来たんだから、食べなきゃ損!
無料券をもらったから、もらいにいかないと損!

のように、
○○しないと損!
というフレーズをたまに聞きますが、
どうにも僕はこれに違和感を覚えるんです。

しなきゃ損!
って言って、損失を回避しているように見えて、
ぜんぜん回避できてないな、と思うんです。

たとえば、
コーヒー一杯無料券とか、
ドーナツ2個無料券とかをもらった場合に、
もらいにいかないと損!!
と言って、わざわざ時間と労力をかけてもらいに行く。
その行動は、本当に有意義でしょうか?

別にコーヒー無料券が手元にあったって、
その券を捨てて、近場でコーヒーを買う。
そして、有料のコーヒーを飲みながら、
時間を有意義に過ごす。

これで何か問題ありますかね?

僕は、よくなか卯に行きますが、
からあげ無料券をくれることが多いです。
でも、
からあげ無料券を使わないと損だと考えて、
わざわざなか卯へ行くことはありません。

たまたま、なか卯の親子丼食べたいな~と思った時に
無料券があれば使いますし、
行く機会が無ければ、無料券は捨てます。

無料券のために、わざわざ行動を変えることはないですね。

○○しなきゃ損!という発想が、
人間の自由な行動を制約していることに、
僕は危機感を覚えます。



「しなきゃ損」よりも、「したほうが充実する」を優先しよう

損したくないから行動するのではなくて、
行動したほうが充実するから、行動する。
行動したほうが楽しいから、行動する。
充実する・楽しいという感情にフォーカスしたほうが、
良い時間を過ごせると思います。

損したくない!で行動するその時間こそが損ですかね。




(おしまい。)


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私がビジネスの現場で、年下とのコミュニケーションでも敬語を使う理由

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それは、
年下でも格下とは思っていないから
ですね。

仕事で、様々な懇親会などに参加します。
ベンチャー企業で働く人や、
ベンチャーキャピタルの人など、
いろんな人と日々交流します。

その中で、20代前半くらいかな~とも思える、若い人にも会います。
その時に、
見た目が明らかに年下だからと言って、
第一声からタメ口で話したりはしません。

例え年下だったとしても、
ビジネスでの経験は自分よりも上である可能性は、
いくらでもありますよ。

僕は、会社で新規事業を担当し、その後大学で技術マネージの仕事をして現在29歳ですが、
例え僕よりも年下だとしても、
すでにベンチャーを企業して数年頑張っていたりする人もたくさんいます。
そういった人たちに対して、
僕は先輩目線からものを言ったりはしません。



ビジネスの現場はフラットな戦い

変にギスギスしろという意味ではないのですが、
年齢や経験に関係なく、
新しいビジネスの立ち上げの世界では、
フラットな戦いだと思っています。

なので、年下だからといって侮ったりはしないですね。
新規事業を起こそうと考えている人は、みんな横並びだと思っています。

つまり、誰にでも勝ち目はある。
だから新規事業をやりたいんです。




(おしまい。)


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